家庭排水は自分ちで有効に処理・リサイクルすることを試みる。

0
    JUGEMテーマ:日々のくらし
    JUGEMテーマ:DIY

    時は2005年10月、セルフビルドな浄化槽の作業に着工する。
    これから紹介する浄化槽は、都市や計画区域内では難しいが、田舎や無指定区域、山村地域にはオススメな処理方法。
    土地の確保、とりわけ平らなまとまった畑が確保出来るようであれば、充分な価値のある有効な方法だ。
    トレンチを用いたニイミ式土壌浄化法を取り入れた循環型浄化槽を紹介していこう。
    実はこの浄化槽設置の先駆けとなる龍神村に住む知人より紹介をしていただき、ボクもこれを取り入れようとかねがね思っていたのだ。
    で、早速だがご覧のように、手前には深さ2メートルもある開口部を設ける。
    ここが浄化槽スペースとなる。
    奥には深さ60センチほど掘ったまとまった広さの開口部を作る。
    ここは畑のスペースとなる。
    ここの土地はもともとの地山のため、埋め戻して畑にする土には不向きのため、埋め戻す土は掘りおこしたた土ではなく、すべて畑用の黒土に変える作戦。
    実はこの浄化槽施工の方法、まとまった畑になる土地を要する。
    最終的には、畑の肥料として生まれ変わるようにするからだ。
    っていうか、リサイクルするように有効に利用したいので、畑に伴ってもらって、作物を育んでくれたほうが都合がよい。
    汚水を浄化する上、畑の養分となり、作物を育てる。
    まさに一石二長のこのシステムとなり得る。
    この穴掘り作業ばっかりはユンボ素人では手に追えず、ご近所のユンボ使いのオッチャンに頼んだ。


    浄化槽の要、「トレンチ」の製作にかかる。

    0
      JUGEMテーマ:DIY
      JUGEMテーマ:日々のくらし

      畑になる奥側の開口部から施工していく。
      前回、畑になる土地に60センチの深さの開口部を設けたまでを説明した。
      その開口部に、「トレンチ」(と呼ばれる地下配管の名前)を施すための幅50センチほどの溝を全体に更に掘り込み、写真のような黒いシート(防水膜)を溝全体に敷き詰める。
      これが全ての排水を受け止める大きな受け皿の役割を果たす。
      畑の適所な位置に、点検口を兼ねる合流枡を設けつつ、シートの張られた長い溝全体に砂をまんべんなく敷き詰める。
      砂を全体に均したら、砂利を砂の上から適量入れ、ならす。
      そして、次にいよいよトレンチの登場。
      この配管は細かい無数の網目で出来ており、水を外へ吐き出す有口管となっている。
      後に完成する浄化槽で浄化されたトイレ等の排水は、この無数の穴の開いた有口管(今回はネトロンパイプを使用した)の中に流れ込む。
      この黒いパイプは、地面の中を張り巡らされているため、このパイプを経て、最終的にはまんべんなく地面の中全体に水が浸透していく。
      畑の中へ浸透する汚水は肥料となり、作物の養分と変化する完全循環式となっている。
      汚水が重力による地下浸透をさせない様に、一番下には黒い防水性のシートで皿を設けて、水たまりを作っているのだ。
      で、このパイプ、完全に水平となるように施工すること!!(これが肝心)
      正確には、このシステム自体をトレンチという。(だったかな・・・)


      畑を完成させよう!

      0
        JUGEMテーマ:日々のくらし
        JUGEMテーマ:DIY

        黒い有口パイプの上には、また砂利を敷き詰め、パイプを四方砂利で覆い隠す。(写真)
        敷きつめた砂利の上には、土が入り込まないように、ネットを全体に施す。
        そして、仕上げには上から土を全体に戻し、畑の完成。
        有口パイプに流れ込んだ水は重力浸透しようとするため、ひとまずは黒い防水シート(皿)に沈み、水たまりを作る。
        次にそのたまった水が、重力に逆らった「毛管現象」により、少しずつ畑の中に浸透してゆく。
        ちょうど手作りの加湿器のタオルに染みていく水のよう。(余計にわからん)
        で、やがて植物たちの肥やしと生まれ変わるのだ。
        このように、循環する理想の排水システムとなる。
        が、あくまで理屈の話。
        施工してしまった後、ホントにそうなっているのか確かめる術はない。(その気がない)
        でも、後に仕事でこの畑の施工をさせていただいた農家さん曰く、確かにこの部分にある作物はよく育つ、とのこと。
        やはりいけてるのだ。
        で、トイレにはなるべく紙を流さないで使用し(分解しにくいため)、台所に使う洗剤等はなるべく合成洗剤や工業薬品系!?洗剤は使用しないこと、だ。
        家庭雑排水・トイレ汚水、をすべてまかない、後に紹介する浄化槽と組み合わせて、合併浄化槽として使用することが出来る。
        理論上、この施工では(後に紹介する浄化槽とセットで)一応5人ほどの家族をまかなえる計算になっている。
        トイレは汲み取り式の煩わしいものではなく、衛生的な水洗トイレとなるし(水洗にしなければならないかも)、何より施工後はランニングコストがかからないのが魅力。
        綺麗な沢水が引いてこれるような環境なら、まさにランニングコストはタダになる。
        コンポストトイレや自然型トイレは他にもよく耳にするが、コストがかかっていたり、メンテナンスが大変だったり、いまいちっていうのだったり・・・
        この方式に勝るものはないと思う。(ボクは)
        基本メンテナンスフリーだし、今のところ(10年近くなるが)異臭もなし!!






        浄化槽は実はビールケースだった!!

        0
          JUGEMテーマ:DIY
          JUGEMテーマ:日々のくらし

          次に、手前側の深さ2メートルも掘った開口部の施工にかかる。
          ここが浄化槽本体の設置場所。
          実は浄化槽本体の躯体、ビールケースなのだ。
          組んでみると、ちょうど写真の感じになる。
          一段12個で、3段重ね、全部で36個。
          これが開口部にスッポリ収まるって具合。
          試しに防水槽になるターポリンの緑のシートを被せてみる。
          いい感じだ。
          では、施工に取り掛かる。
          開口部にはまず最初にターポリンの防水槽を作って、そこへビールケースを入れながら組み立てていく。
          ビールケースは逆さまに使用する。
          そして、今回は浄化槽を中で2槽に分けるため、ちょうど真ん中で黒いターポリンシートの仕切りを設ける。
          完成すれば、このビールケースそのものが浄化槽そのものなので、2トン級の汚水が常時入ってる状態になる。




          設計はこんな感じ。断面を示している。
          ビールケースが地中に沈んでおり、ビールケースの上には砂利が敷かれて、その上に仕上げに土を載せる。
          左側から入水し、右側の出口より畑につながる。
          構造そのものは実にシンプル。



          浄化槽を完成させる!!

          0
            JUGEMテーマ:日々のくらし
            JUGEMテーマ:DIY

            ご覧の浄化槽の配管は完全オリジナル。
            前述したように、浄化槽は2槽に分かれている。
            1枚目の写真を参照されたい。
            右側が1槽目、まず直接汚水が流れ込む。
            左側が2槽目、1槽目であらかじめ固形物を沈殿させ、その上澄みが2槽目に流れ込むような配管を施した。
            上部には点検口を設け、緊急時に汲み取りが必要な時に対応する。
            2槽目に流れ込んだ汚水のうち、2槽目の上澄み水が畑に流れていくように配管を施した。
            で、ご覧のように、収まったビールケースの上端にはネットを張る。
            これは、上からほりこむ砂利が浄化槽本体に落ちてしまわないため。
            ネットが張れ、配管の施工ができたら、砂利を敷き詰める。(20センチ厚ほどだったな)
            常時浄化槽にたまっている水は、この砂利層の真ん中くらいに水面が来るように施工する。
            (っていうか、ボクはそうした)
            くれぐれも水平レベルの基準を頭に入れて、勾配を考えながら施工していくことが大切。
            ちゃんと畑にたどりつくように配管をする必要があるので、畑の位置、畑に施している配管、水勾配がとれるかどうかも、きちんと把握し、各箇所に点検口も設ける。
            砂利を敷いたら、その上にもう一度ネットを張り、畑になる土を被せて出来上がりとする。
            浄化槽の上にもかなり良い畑が作られることになる。


            畑の様子。最初の頃はこんな花壇にしていた。

            0
              JUGEMテーマ:DIY
              JUGEMテーマ:日々のくらし

              ご覧の畑は6〜7年も前のものであるが、なにかとプロバンスを意識していたっけ。
              で、この浄化槽システムの解説をもう少しここで加えさせて頂くことにする。
              ビールケースそのものが浄化槽の骨組みの役割をしていることはもうお分かりだろうが、このビールケース、微生物が繁殖できる良い住処となり得るのだ。
              浄化槽下部には嫌気性菌、上部には好気性菌がそれぞれ繁殖し、浄化、分解を促す。
              俗に言う一般の浄化槽は全てをプラスチックで覆ってしまうため(っていうかそもそも浄化槽っていう商品だし)、ボクは良しとしない。
              この浄化槽は上部に砂利と土が覆っていて、適度に空気のやり取りも行われているだろうし、自然のものと繋がっているところがとてもよい。
              つまり、菌の繁殖する土壌としては適切なものではなかろうかと思う。
              なので、一般にある浄化槽のように、特に曝気(ばっき、エアレーション)する必要もない。
              電気代もかからないので、なおよい!!
              トータルで見ても、ランニングコストは水洗で使う水道代のみなのだ!
              しかも設置にかける費用は、一般の浄化槽設置費用をはるかに凌ぐ安価さである。
              この浄化槽システムに、次に紹介するセルフビルドなトイレを接続させる。


               

              循環型浄化槽の製作です。(その2)

              0
                JUGEMテーマ:日々のくらし
                JUGEMテーマ:DIY


                循環型浄化槽の製作依頼を受けました。
                生活で出た汚水を川や地下に捨ててしまうことをせずに、後に収穫する畑の野菜たちの養分になるように畑の中にも配管をめぐらせ、理想に近い循環をさせることができるシステムの浄化槽です。
                地下トレンチを用いたニイミ式の循環型浄化槽の製作は、自分の家を含めてここの現場が3つ目になりました。
                2つ目の製作は和歌山県橋本市の近くの現場でした。
                詳しいことは、検索してみるとお分かりになるでしょうし、ボクの過去のブログにも掲載させていただいてます。
                この現場では、トイレの汚水と併設された予約制レストランの汚水とを浄化してもらう、合併浄化槽の役割を担ってもらうようになります。
                身近な材料を使うことで、手作り感あふれる浄化槽になっています。
                早速ですが、まず浄化槽本体の製作に取りかかります。
                ご覧のように地面に大きな穴を開け、汚水を溜めるターポリンのシートを敷き、その中にビールケースを12個x3段=36個、積み上げていって、まず躯体を作り上げます。
                なんだか険しい表情ですね。


                36個のビールケースが地中に納まった様子です。
                このあと、四隅からシートを破かないように土の埋め戻しをして、浄化槽そのものは完成です。
                配管が接続できるように、ビールケースに切れ目を入れているのがお分かりになるでしょうか。


                次は畑の部分です。
                畑の地下には、養分になる汚水が隅々まで行き渡る様に、配管を施します。
                配管を埋設するので、写真のように、ぐるっと一周、開口が施されています。
                細長い畑になる予定の格好になりますが、これで3mx10mくらいの畑です。
                一番手前側の板が敷かれているところはビールケースの浄化槽本体で、土や異物が入らないように板で蓋をしています。


                先ほどの開口部分には、糸を張ってビシッと水平を出す必要があるんです。
                この水平の糸を頼りに地下配管を施していきます。


                一番手前の浄化槽本体側の配管が接続完了し、奥の畑へと配管が伸びています。
                ここにきて、ビールケースの浄化槽で浄化された汚水が畑へと流れ込む図式を、なんとなくイメージできるようになりました。


                全ての工程を終えると、砂利(砕石)で上部を覆うように敷き詰めます。
                写真はちょうど、砂利を敷き詰め終えたところで、このあと、土を上から被せて完成になります。
                浄化槽側に3つ、畑の入り口に1つ、点検口を設けています。
                ようやく終わりを迎えましたが、雨が重なり、伏流水の影響が深刻でなかなか頭を悩ませた現場でしたっ


                循環型浄化槽の製作をしました。(その3)

                0
                  JUGEMテーマ:日々のくらし
                  JUGEMテーマ:DIY

                   

                  循環型浄化槽っていっても、ほとんどなんのことかわかりませんね。

                  手作り型の合併浄化槽になるんですが、安上がりで経済的、その後のメンテナンスもほぼいらなくて(理論的には)、最大の特徴、汚水は最終的に畑の野菜や花の栄養として循環していくんです。

                  そんな合併浄化槽を自作することができるという画期的なシステムなんです(と思ってます)。

                  資材、材料等は特にややこしいものはなく、ほぼホームセンターやネット通販で手に入ります。

                  ただ、都市計画区域内に施工するのは、地域の条例とかの関係がありますので、無理かと思います。

                  決して新しい方法でもなくて、ニイミ式っていう工法で、10年以上前に興味を示し勉強して、自分なり改良を加えていきました。

                  ボクも、この浄化槽を製作するのは今回が4つ目になりました。

                  詳しい製作過程は、当ブログのカテゴリー分けで紹介してますので、興味のある方は参照してみてください。

                  では製作に入りますね。

                  まず最初は重機が必要になるんですが、地面に深さ2メートルの穴を開けます。

                  で、その穴全体をターポリンシートでを覆うようにし、穴の中に36個のビールケースを積み上げます。

                  写真はちょうどそのときになりますが、実はこれが浄化槽本体になるんです。


                  ビールケースが埋まった穴のすぐ奥には、深さ60センチくらい、長さ10メートル以上の穴を、これまた重機を使って開けました。

                  実はこの長い穴の場所全体が畑になります。

                  最終的に汚水は、この畑全体に満遍なく行き渡ることになり、野菜たちの栄養分として生まれ変わることになります(理論上)。

                   

                  浄化槽内の配管の施工が終わったころの様子です。
                  家から伸びてきた排水管が浄化槽本体に入り込んで、浄化された汚水が畑の入り口へと流れ出す感じをイメージしてみてくださいね。


                  次に畑になる場所の工事をしていきます。

                  いろんな段取りを経てから、縦に2本、黒いパイプを平行してビシッと水平に敷いていきます。

                  写真では、2本の黒いパイプの上に砂利(砕石)を入れて、黒いパイプを埋めていってるところになります。

                  この黒いパイプは有孔管で、無数の隙間がある直径100ミリのパイプです。

                  このあと、埋め戻し作業で土を元に戻して畑の完成になりますが、実は地下にはこんなパイプが通っているんですね。


                  ちょうど埋め戻し作業をする直前の全体の感じになります。

                  このあと、今の畑の地面の高さよりも10センチほど高くなるように土をかぶせていって完成します。

                  重機の作業は最初の穴を開けるときだけでしたので、残りの作業はすべて一輪車でもっての人力なんですね。

                  人数がいればそこそこ楽しい作業になるのでしょうが、一人作業となると、地味以外の何者でもないです。

                  しかもなかなかの重労働です。
                  ただ、作業自体はそんなに難しいものではないので、排水の問題に直面してたり、排水を有効に活用しようと思ってたり、自分の敷地内で排水を処理したいと思ってる方にはオススメな方法かもです。(果たしてどのくらいの方がそんな風に思うんでしょう。)

                  実はこの畑に隣接して持ち主さんのおうちがあるんですが、ここにお住まいの方は無農薬野菜だけを作る兼業農家さんなんです。

                  で、自分の敷地内で排水を処理したいと思われていた、かなりの少数派の方でした。(いや、そりゃ少数派でしょう。)

                  この持ち主さんに後から聞いた話ですが、この畑で育った野菜たちの成長はものすごいらしいです。

                  有機野菜には間違いないでしょうが、無農薬の文句でうたっていいのかなあとその時はおっしゃってました。



                  最後にトイレ本体を設置していきます。

                  このおうちはそもそも汲み取り式のトイレでしたので、トイレは新設になりました。

                  LIXILの手ごろな水洗便器を据え付けましたが、水洗トイレを使えることもこの浄化槽の魅力でもあるかなと思います。

                  まあこのご時勢、水洗トイレはごくごく当たり前ですが、なんと衛生的でよくできた構造なんでしょうね。
                  汲み取り式トイレっていったら、もう知らない人も結構いるんではないでしょうか。
                  或いは、汚物を最終的に肥料にすることが可能な「コンポストトイレ」など、排泄物を有効に利用する方法のトイレは他にもあるんでしょうが、ランニングコストや衛生面も考えると、やはり水洗トイレが使えるこの方法に軍配があがるかなと。

                   

                   

                   

                   


                  | 1/1PAGES |