三棟目、「家」ではなく、正確には、セルフビルドな「トイレ」を作る!!

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    前回紹介した浄化槽のすぐとなりに、トイレをセルフビルドで作って見る。
    今回のトイレに関しては、施工上の都合から、石場建ての基礎ではなく、ブロック基礎を用いた。
    で、最初に取り掛かるのは、やはり、一棟目、二棟目と同じく、地縄張りの作業。
    ぐるっと四方に四角く水平でビシッと決まった枠を張り巡らす。
    今回のトイレはホントに小さい建物(一人入って窮屈なのだ)なので、作業もラクチン。
    このころはまだ、水平をとるのに、写真1枚目にある「水盛管」を使っていたっけ。
    今ではレーザーレベルが手元にあって便利なものだ。
    トイレの便座がくる位置まであらかじめ立ち上がりの配管を施しておく。
    また、電気配管、水道配管も同時に引き込んでおくことだ。(くれぐれも後からは面倒)
    そして、ブロックが積まれるところは適当に掘り込んで、砂利を適当に敷き詰め、その上に鉄筋をこれまた適当に敷き、「捨てコン」を流し込む。
    写真の一番奥にそびえ立つ塩ビのVU配管は、トイレ完成時に使用済みトイレットペーパーのゴミ箱になる。
    (以前も説明したが、この浄化槽にはトイレットペーパーはなるべく流さないで欲しい)
    後から設置するのが面倒で、この時点でコンクリートに接着させてやった。
    このトイレは水洗トイレになる。


    トイレの基礎のブロックを積む!

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      ブロックは三段!


      開口部は入り口になるので、それ以外をブロック三段積み。
      立ち上がりの鉄筋は強度を保つために施す。
      使用する場所場所で、ブロックにもいくつか種類がある。
      「スミ」とか、「ヒラ」とか呼ばれている。
      写真1枚目は、上記の2種類を用いて積み始めた一段目。
      水糸をピンと張って、一つ一つ丁寧に水糸に沿わせるように積んでいく。
      モルタルをまるで糊のように用いて、捨てコンの上に適量(2センチ厚くらいかな)流し入れ、ブロックを上から置いて位置を決める。
      コンコンコンと横から上からこつきながら正確な位置を出していく。
      二段目、三段目は、ブロックの上に適量のモルタルを乗せる感じで置いていき、その上にブロックを積んでいく。
      通常このモルタルの厚みは1センチで仕上げる。
      この際、「ブロック鏝」っていう専用の鏝(コテ)があると便利。
      水糸がもちろんブロック積みの基準となっているが、これは「地縄張り」で出した基準なので、最初の地縄張りはホントに重要な作業になる。



      トイレの「墨付け」「刻み」をする。

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        といっても、墨付けの写真は撮ってないので、省略。
        かといって、刻みの写真も撮ってないので、省略。
        ちなみに、トイレはこんな設計をした。
        屋根勾配は4寸、屋根形状はあまり馴染みのない感じ。
        材料は全て杉の4寸角材でひきまわし、ひさしの部分と梁になる材料には古材を用いる。



        刻まれて棟上げを待つ、トイレになる材料たちの写真。
        黒い古材はシイの木だそう。
        シイの木が昔の建築に使われていたとは驚いた。

        トイレの「棟上げ」

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          なんとも可愛い「棟上げ」である。
          この時、2006年1月16日、冬の真っ只中。
          なのに、ボクは半袖になってるみたい、暖かかったんだなあ。
          今年の冬とはえらい違いだ。
          この日は一人ご近所さんから手伝いに来てもらって、二人での作業。
          小さいので、一人でもいけたんだが・・・
          基礎になっているブロックの上部には、「アンカー」と呼ばれるネジのついた鉄の棒がニョキッと出てて、そこに「土台」っていう横に寝かした材料を写真一枚目の写真のように、上からはめ込んでいく。
          なので、アンカーの位置には、穴をあらかじめ開けておく。
          土台から突き出たアンカーにネジを締めていき、土台と固定する。
          土台の上には柱が立ち、柱には「ケタ」や「梁」が乗り、らしくなっていく。
          この辺りの一連の作業は、小さい建物、大きい建物、関係なく、まったく同じ工程を踏むので、セルフビルドで家を作るのに不安があるようだったら、ひとまず小さな小屋で同じ工程をプレ実践するのも良い。



          トイレ。垂木を施工し、屋根の完成。

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            トイレの屋根はどんな感じにしようかなあと、設計段階でしばらく頭を悩ませたっけ。
            小さい建物なので、「切り妻」は不恰好だし、「片流れ」は味気ないし(2つとも屋根の形状の用語)、感じの良い形にするにはどんなのが良いかなあと、考えた結果がこれ。


            結構思い描いた形になったので、嬉しかった。
            目立つところにトイレを作ったので、見た目にはなんとか感じの良いものにしたかった。
            片流れ屋根にアレンジを加えたものって感じ。
            手前側に雨よけ(ひさし)を設けて、雨の日とかにも使いやすくしたかった。


            緑色のルーフィングを貼って、とりあえず雨を凌げる格好になった。


            トイレの壁にも土壁を塗って仕上げるので、小舞を編む。
            ちょっと変則的な小舞にしている。
            通常は柱と柱の間に収まる小舞とするのだが(この壁を真壁という)、柱の外側に貼り付けるような小舞を作った。
            外からは柱が見えてこないようにし、外から見えるのは、土だけにしたかった。(これを大壁という)
            その方が感じが良いと思った。
            なので、どう小舞を施工しようかと考えた結果、「よこす」になる横に這わせた小舞の竹は、柱に釘打ちすることにした。
            後に、この上から土を塗っていくと、柱が見えなくなって仕上がるということ。


            小舞が編め込み、屋根が完成した。
            今回のトイレの屋根材には、レッドシダーという北米産の樹木からなる屋根材にした。
            一般名は「シダーシェイク」っていう。
            木を繊維方向に縦に均一な厚みになるように割り込んでいって、板に仕上げたシンプルな屋根材。
            外材にある特有のにおいがする。
            妻側(両サイド)には、役物と呼ばれる金物を施工し、棟にはヒノキの丸太が屋根勾配にスポッと収まるよう、チェーンソーで三角を切り込んで仕上げたものをのっけた。(このヒノキはホントに乗っけてるだけ。)
            正面から見ると、その仕上がった形が神社に見えて、神々しく思ったものだった。
            この時、2006年2月3日。
            今現在に至るまで、特に屋根が支障をきたしたことはない。



            土壁を塗って、トイレの仕上がりとする。

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              前述したように、外からは土だけが見える大壁仕上げにする。
              ってその前に、下の写真を参照されたい。
              この時、2月6日、冬真っ盛りであった。
              凍りつくような寒い日が続くにもかかわらず、壁塗りを強行した。
              早く塗りたかったからだ。
              すると、あくる日のこと、こんな有様だった。
              壁の水分が凍った。
              ビシビシッと、壁全体に凍った亀裂のようなものが入っていた。
              こんな寒い冬の日に壁を塗るのは、本来厳禁なのは分かってはいたが・・・
              まあ、何事も勉強だと今なら言える。
              実は、こんな風に壁を凍らせてしまうと、もう壁ではなくなる。
              これが乾けば、ボソボソのカスカスの腑抜けの壁になる。
              なので、失敗例。
              全部壁土は取り壊して、後日、改めて最初から壁を塗ることにする。
              こんな寒い日には左官仕事はしないように。


              なんとか壁が出来上がり、引き戸も収まった。
              なんとかというのは、寒い日が続いたために、トイレの中で連日、夜な夜な石油ストーブをたきつづけ、凍結防止と、乾燥を促したため。
              外壁はこの状態で仕上げとするため、土だけでは雨に弱く、こころもとない。(土だけだとボロボロとはがれてくる)
              なので、今回は土壁に適度な漆喰を混ぜ込んで練ったものを使ってみた。
              施工してから9年程が経過したが、毎年通過する台風や横殴りの雨のために、少し剥がれた後はあるものの、現状は保たれている。
              よしよしっていったところ。

              トイレの内装、「貫(ぬき)」が見えている!

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                これが循環式トイレの中。
                ホントに狭いのでこんな写真しかないのだが、実は「貫」が露出している。
                細かいことだが、ちょっとした意匠のこだわりだった。
                貫というのは(前回説明済みなのだが)、強度を保つために横に入れる板材のこと。
                ボクはこの貫、厚みが5分の板を使うことが多い。
                通常貫は、土壁ならば壁の中に隠れて仕上がる。
                それを、あえて見える形にしてみようと思ったのだった。
                クサビを入れて貫の強度を持たせるのだが、そのクサビが見えてくるのがなんとなく格好がいいし、遊びのある立体的な壁になって面白そうだったから。
                なので貫は見えてくるから、ちゃんとカンナをかけて表面は綺麗な面を出しておいた。
                実はこのトイレの小舞の施工は、外側から柱に向かって釘で打ちつけたものだったので(これも前回参照)、壁は柱に対して芯ではなく外側に出るような格好になる。
                そのため、壁は自ずと内側の空間が空いてくる。
                この空間を利用して貫を見せてみようと思いついた。
                これ、意外といい案だ。
                クサビは年月が経つと、少しずつ抜けてくると誰かから聞いたことがある。
                いくら今がキッチリと収まっていても、地震や台風とかの些細な振動や揺れが、段々とクサビを押し出していくような格好になるんだろうか。
                これがもし土壁の中で行われたら、メンテナンスの仕様がないのだ。
                昔、古い小屋を見物していて、やはり貫が使われていたが、丁度見えてくるところにあったクサビが、抜けていたのを思い出した。
                なので、こんな風に仕上げておくと、定期的に(何年かに一度程度でよいと思うが)金槌なんかでまたコツイてあげて、またクサビをしっかり効かせられる。


                で、ちょっとしたアクセントに、天井ギリギリのところにガラスを入れ、ステンドグラス(安物のシール)なんかを貼ってみた。
                ちょうど日が傾く頃にお日さんが入ってくる位置なので、面白いかなと思っただけ。

                トイレの外壁の考察。

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                  2015年1月現在のトイレの外観。
                  ちょうど、建ってから9年くらいが過ぎているころだと思う。
                  ご覧のように、ある頃から外壁を覆うようにラティスなんかを被せて吊ってみた。
                  特に夏場には、こっちの方向からの風が強く吹き、嵐や台風の時にはずぶ濡れになる箇所なのだ。
                  いくら漆喰を入れた土だからって、嵐になるとちょっと不安になる。
                  せめてもの壁に対するいたわりの気持ち。
                  実はこの外壁、「裏返し」で寝かした土を一回塗って、その上に仕上げの漆喰入り土を塗っている。
                  ってことで、漆喰を入れた土なら耐水性は大丈夫って実証したわけではないので、ご理解いただきたい。
                  ただ、トイレの裏に回ると全然大丈夫なのが分かる。
                  もちろん裏側の面は、表の面よりは雨風が当たりにくいところなのではあるが。
                  で、このラティスのある状態の壁でも、土砂降りの嵐が続いたりすると、内壁の土があちこちで雨水が染みてきている。
                  壁面全体が濡れて湿っているのだ。
                  分かりやすく(分かりやすくか分からないが)言うと、土壁を塗ってしばらくして乾き始めた状態になっていく感じ。
                  ってことは、外壁の漆喰入り土壁は全体的にビショビショなんだろう。
                  水分を吸って適度にふやけるだろうし、接着力も落ちてくる。
                  そう考えればこの外壁、よく崩れずに保っていると思う。
                  セメントなんかを入れてしまえば、かなり安心した壁になることだろう。
                  そういえば、1棟目の家の仕上がりつつある土壁に、ちょうど台風の季節なんかが重なって、強い雨風のせいで、せっかく乾いた土壁が何度かゴソッと落ちているのを、翌日発見したっけ。
                  あれはショックだったなぁ。

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